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第二八回 放課後の学校クラブ 第10回 はやくつくろうよ!

 

 

ようこそ新入部員!

 

前回の発表会から約5か月ぶりとなる《放課後の学校クラブ》レポート。感染拡大の波はあったものの、自由活動日もはさみつつ、月に1回程度のペースで活動を続けてきた。年度が変わっての再スタートということもあり、改めて部員を募集することになった。

 

約1年ぶりとなる説明会&体験会は6月12日に開催。チラシやポスターをつくって広報を頑張った結果、1年生4名が参加してくれた。中学生にもサポートしてもらいながら、子どもたち主導のもと、ベテラン部員の5年生を中心に活動内容について説明していった。

その後、こちらもおなじみとなった「夢の学校くじびき」でアイディア出しのデモンストレーション。「ひかるこくばん」「パイロットしょくぶつ」など、今回も魅力的なフレーズが並んだ。

 

 

 

アイディアの種
アイディアの種

 

 

それぞれの企画と向き合って

 

体験会と言いつつ、早くもイメージが膨らんだようで、慣れた様子で企画書をしたためる部員たち。もちろん、新しく参加した1年生はまだ状況をつかめていないので先輩部員が手厚くサポート、といきたいところだが、それぞれの企画に夢中だったので適宜大人が介入。

 

先ほど挙げられていた「パイロットしょくぶつ」からは、ロケットに植物を乗せて宇宙へと飛び立つアイディアが誕生。トイレットペーパーの芯と卵のパックを組み合わせて試作に取り組む。最終的なタイトルは「はなばたけパイロット」に決まった。

「はなばたけパイロット」試作中
「はなばたけパイロット」試作中

また、「こくばんねこのくびわ」というフレーズから企画を考えたチームもある。モールを輪にして小さなオリジナルの首輪をつくる授業を構想中。完成予想図もかいて説明してくれた。さらに、白い画用紙を黒く塗って特製の黒板も準備。


毎回、独自の道を突き進む5年生の部員。グルーガンで剣をつくっていたかと思えば、いつのまにか大掛かりな「パンチングマシーン」に着手していた。前回の「妖界」の入り口にあった赤い鳥居を解体し、そこに段ボール製の鎧をまとわせる。試し打ち(?)もばっちり。ついつい当日のてんやわんやが脳裏をよぎる。


 

 

1年生も試行錯誤

 

一方で、新入部員の1年生も元気に活動中。そもそも「いつもの学校」に慣れていないこともあり、「もうひとつの学校」というコンセプトを理解するにはまだ早いが、創作意欲の赴くままに製作を続けていた。

はじめは「えほんゆみや」という言葉から企画書を書いていた児童も、そこにあるものから様々に発想を広げていく。ガムテープの芯、輪ゴム、ピンポン玉を使って車輪のようなものをつくったり、迷路のようなものをつくったり。何をするかも自分で決めていく、ことが《放課後の学校クラブ》のポリシーだ。

また別の児童は、折り紙やシール、紙コップや絵の具など、いろいろな素材を駆使して段ボール装飾していく。「いつもの学校」ではまだ水彩絵の具は使っていないようで、少し先取り体験も。「最初は何を企画していたの」という野暮な質問は飲み込んで、毎度創作の連鎖を見守っている。


 

 

次回のテーマはどうしよう

 

このように準備を進めてはきたものの、体験会からするすると準備に突入してしまったこともあり、実はまだ全体のテーマを決めていなかった。本番に向けてチラシやポスターを用意するためにも、10月16日の活動ではテーマについて話し合った。

 黒板にそれぞれのタイトルを書き、「内容に共通点はあるかな」と問いかけてみる。すると、「人にかかわるものが多い」「将来のしごとみたい」などのコメントが挙がった。中には「テーマは決めずに自由でいいじゃん」といった意見も。実は、数年前にも「自由すぎる学校」を開催したことがあったため、ここはもう少し検討してほしいところ。

 

そんな話し合いを続ける中、1年生部員と一緒に参加している妹から「はやくつくろうよ」という声が。本人にそのつもりがあったかどうかはいざしらず、それもいいね、ということで次のテーマは「はやくつくろうよ!」に決定した。

チラシ製作中
チラシ製作中
看板製作中
看板製作中

 

 

インフォメーション

 

放課後の学校クラブ 秋の発表会

テーマ はやくつくろうよ!

日時 2022年11月20日(日)

会場 水戸市立浜田小学校コミュニティ室(水戸市浜田1丁目1-1)

 

※ご参加を希望される場合は、以下の連絡先までメールにてご連絡ください。

 

お問い合わせ先

メール:ichikawa.hiroya@gunma-u.ac.jp

 

 

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