大混乱をふりかえる
2024年12月に開催した「夜空のおばけ動物学校」は、予想以上の大行列で大混乱の一日となった(「夜空のおばけ動物学校」当日の様子はこちらから)。新年最初の活動では、ことの顛末をふりかえりながら次なる学校に向けて気持ちを新たにしていく。
そもそも「なんであんなにたくさん来てくれたんだろう」という素朴な疑問から。いろいろと話を聞いてみると、どうやら当時の5年生部員が在籍するクラスでは、担任の先生が紹介してくれたらしい。やはり、先生の影響は大きいようだ。
改めて反省点を挙げていくと次々と意見が飛び交う。予想以上に多くの参加者に恵まれたため「ライトが足りなかった」「手がまわらなかった」「たんとう位置に人がいなかった」などなど、オペレーションに関する内容が多い。また、今回は高学年チームと低学年チームに分かれて準備を進めていたため「やることが少なかった」という意見もあった。
あるいは、「めいろこわしたやつがいた」「トンネルをくぐらないやつがいた」など、参加者への恨み言も。「たくさん来てくれたらいろいろあるよね」と話しつつ、「せっかくだから新しい部員も入ってくれたらいいね」ということで、2月の活動日には説明会も開くことにした。
新年度の計画
ということで説明会を迎えるも、残念ながら参加者は訪れず。気を取り直して、毎年恒例の年間計画を作成。2025年の4月から来年の3月まで、一年間の予定を模造紙にかきこんでいく。いつものことながら、「七夕」や「ハロウィン」「クリスマス」など季節の行事から埋まっていく。
これにあわせて「放課後の学校クラブとしての活動はどうかな」などと問いかけ、それぞれの取り組みたいことを加えていった。とりあえず、4月・9月・10月・2月に発表会を行う計画。さらに、低学年チームからは「おえかき大会」もやってみたいという意見が挙がり、4月・6月・7月・11月・1月・3月に開催するらしい。なかなかに盛りだくさんな1年になりそうだ。
この計画に従えば、早くも4月には発表会が迫っているため、さっそく次の学校づくりに向けて準備を進めていくことに。先ほどの年間計画を踏まえると、4月の行事予定は「お花見」「お絵書き大会」「入学」とある。ここからお花見を軸に企画を組み始める。
まずは、《放課後の学校クラブ》ではおなじみの「夢の学校くじびき」を応用して、夢の代わりに春に関するキーワードを箱に入れ、学校に関する要素と組み合わせていく。すると、「虫のいす」「チューリップの図書室」「花粉ひき」など、ファンタジックなフレーズが生まれていった。ここからそれぞれ興味のある題材名を選んでいったところ、「アザラシ池」「花うさぎの小屋」「豆まきほうそう室」「お花教室」「さくら先生が教える算数」というラインナップ。
新6年生を中心に
次なる学校に向けたカリキュラム編成が定まってきたところで、改めて全体テーマについても話し合いを促す。今回は、新入生に向けた歓迎会も兼ねているため、それぞれの授業とは別にイベントも準備するらしい。年間計画にも書かれた「お絵かき大会」にはじまり、「春のつどい」「クイズ大会」「カエルげきじょう」「ソング(歌)大会」などが提案された。
なかなか参加しない低学年を横目に、新6年生の3人組を中心にテンポよく話し合いも進み、最終的には「お絵かき大会」と「ソング(歌)大会」に絞られた。どちらも芸術に関わるということで、次なる学校のテーマは「芸術のお花と友達学校」に決まった。今までとは一味違ったネーミングである。
ちなみに、開催日は当初の計画から少し遅れて5月18日に決まった。
詰め込み教育へのゆりもどし!?
思い返せば「夜空のおばけ動物学校」のふりかえりの中で「やることが少なかった」という意見が挙がっていた。確かに、前回のコンテンツは、5年生チームによる「ホーンデットホテル」、低学年チームによる「おばけ動物めいろ」、そして「カービーマン」の3つ。ゆとりのある内容だったため、あっという間にクリアしてしまう人もいた。
その反省も踏まえてか、「芸術のお花と友達学校」は一転して内容がぎっしり。新6年生チームは「さくら先生が教える算数」というキーワードから派生して、仮想の先生たちによる具体的な授業計画を立てていく。いつもの学校で使っている教科書を何冊も持ち込み、授業研究さながらに準備を進めていく。
例えば、国語の教科書には春に関する文章を書く単元があるが、ここから「春のはいく作り」などの授業を考えていく。「未来の自分へ手紙を書こう」という内容もあるようで、それに向けてしっかりとしたポストも製作していた。理科の授業ではろ過の実験もするとのこと。
4年生・5年生・6年生を対象とする授業を3コマずつ、計9コマを新6年生3名で担当する計画になっている。経験豊富な部員とは言え、少し詰め込み過ぎではと若干の憂慮。
一方で、低学年チームは「お花教室」というフレーズから大きく発想を広げて、新入生に向けて学校探検をするプログラムになったようだ。何かしらのキャラクターを学校の中に散りばめて、それらを探しに行くという段取りである。
また、2年生の部員は一人で「アザラシ池」の準備中。段ボールを使って細長い池をつくり、トイレットペーパーの芯でつくったアザラシを飛ばすゲーム要素の強い授業。割りばしと輪ゴムでつくった発射台(本人は「パチンコ」と呼んでいる)に装着するわけだが、お試しでやってみるとなかなか難しい。
前回とは対照的に内容盛りだくさんになりそうな今回の学校。どんな時間割りになるか確認してみようと板書してみると、いくつもの授業が分刻みで入れ替わる複雑なタイムテーブルが仕上がった。「これで大丈夫?」と確認するも「大丈夫!」とのこと。果たして、本番はどうなることやら。
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